阪神・淡路大震災が発生しました。
この時、「ドクターイエロー」が
震災復旧資材を運びました。
しあわせのドクターイエロー
震災では、鉄道も大きな被害を受け、
一時は、不通区間が640キロに
及びました。
JR東海でも、東海道新幹線の
京都〜新大阪間が不通となりました。
JR東海は、不眠不休の体制で
復旧作業を進めましたが、
新幹線の線路復旧工事に必要な
「無収縮モルタル」が品薄となり、
京阪神地区には在庫がなくなり、
品薄ながら在庫があった名古屋地区から
ヘリコプターで輸送が行われました。
東京地区でもモルタルの調達が
行われましたが、
ヘリコプターは輸送力が限られており、
当時の道路状況では、
自動車による輸送も
ままなりませんでした。
そこで、ドクターイエローが登場します。
「ドクターイエロー」は、走りながら
新幹線の線路を点検する車両です。
地震発生から2日後の19日に、
ドクターイエローは、作業員24人と
200袋のモルタルを乗せ、東京駅を出発し、
3時間後、無事に京都駅に到着しました。
新幹線による建設資材輸送は、
1964(昭和39)年の開業以来、
このときが初めてでした。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
阪神・淡路大震災から20年が経ちました。
今年の成人式に出席した子の中には、
あの震災を知らない子もいるんだなと
思いながら、震災の記憶は、
風化させてはいけないと感じています。
「見ると幸せになる」と言われている
ドクターイエローですが、
人に幸せを運ぶだけでなく、
復旧資材も運んでいたとは、
何だかじーんとしました。
抱き枕 プラレール ドクターイエロー