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2016年07月25日

水泳授業で日焼け止め禁止の訳

小中学校のプール授業では、日焼け止めが禁止されています。
皮膚科医からは、対策を求める声も上がっているなかで、禁止が続いているのは何故でしょうか。

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2人の子どもを、東京都渋谷区の公立小学校に通わせる女性(39)は、3年生の息子がアトピー性皮膚炎で、紫外線を浴びるとすぐに肌がガサガサになってしまうため、プールの授業で日焼け止めを使わせてくれないかと学校に頼みましたが、副校長に「水が汚れるからダメ」と言われました。
ウォータープルーフも禁止とのことです。
女性は、紫外線の害がこれだけ知られているのに、日焼け止めを禁止するのはおかしいと言います。

「夏は日に焼けて真っ黒」が健康な子どもの証しだった時代は、とうに終わりました。
日本臨床皮膚科医会学校保健委員会委員長の島田辰彦医師は、対策の必要性を説いています。

過剰な紫外線に暴露されることは、日焼けや免疫力低下を招き、長期的には光老化(シミやシワ)、皮膚がん、翼状片(鼻側の白目が黒目に入り込んでくる病気)、白内障などの誘因になります。

フロンガスによるオゾン層破壊で紫外線が増えたことを受け、海外では、1980年代から、対策に取り組む国が増えてきました。
オーストラリアは、国をあげて、子どもへの紫外線対策教育に取り組んだ結果、皮膚がんの発生が減少しています。

日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会は昨年、「学校生活における紫外線対策に関する具体的指針」を、共通統一見解として発表しました。
いくつかの実証実験結果を踏まえて、「耐水性」「ウォータープルーフ」表示のある日焼け止めは「プールの水質を汚濁しない」とし、必要に応じて、子どもに使用を許可するよう求めました。

そもそも、使用を許可しない学校があるのはなぜなのでしょうか。

多くの場合、日焼け止めの扱いは、設備や児童・生徒数などに応じて、学校長が最終判断することになっています。
制限される場合の主な理由は、「プールの水が汚れる」ということのようです。
日本学校保健会発行の「学校における水泳プールの保健衛生管理」に「一般的な日焼け止め剤を、無条件に全員が使用することを容認すると、プール水の汚れの要因になる」という記述があり、これを根拠とする関係者もいます。

これには、「日焼け止めは塗ったほうがいいと思うけれど、子どもは過って水を飲んでしまうことも多い。安全のために使用を認めていないという学校の説明を聞いて、一理あるなと思いました」と、保護者も一定の理解を示しています。

一方で、制限を緩める学校は、増えつつあります。

川崎市教育委員会は、今年4月、各学校に「耐水性であれば日焼け止めの使用を認めるように」と通知しました。
これを受け、市内の小学校でも、保護者の申請があれば、使用を許可することになりました。

しかし、小学校の教諭によると、保護者から日焼け止めの相談を受けたことはないといいます。
保護者は、考えていることをなかなか伝えてくれないのです。

実際、保護者からは、「日焼け止めを塗っていいかと先生に質問したらダメと言われそうだから、プールのある日はこっそり家で塗っていた」との声も上がっています。

冒頭の女性は、学校側と相談を重ね、「ラッシュガードに関しては個別に相談すればOK」との回答を引き出しました。
その後、担任が「こっそり塗ってきてもいい」と耳打ちしてくれて、水泳の授業のある日の朝は、ウォータープルーフの日焼け止めを塗って、息子を送り出しています。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆


健康面の問題を考えれば、むしろ、全員強制的に日焼け止めを塗れ、と言うべきところなのではないでしょうか。
ただ、プールの水が汚れるというのは、やはり、一理あると思うので、ダメと言われると、しかたがないのかと諦めてしまいそうです。
どうしても使いたい人は、相談するとダメと言われそうだから、何も言わずにこっそり使っているというのが、ませに実情なのたと思います。
決して褒められたことではありませんが、学校側と真っ向から対立して、モンペ扱いされるのも嫌ですし、トラブルは避けたいものです。

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タグ:日焼け止め
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