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2016年09月24日

イグ・ノーベル賞日本人2人受賞

今年のイグ・ノーベル賞が22日、米ハーバード大で発表されました。
イグ・ノーベル賞は、世の中を笑わせ、考えさせた研究や業績に贈られます。

前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」を実験で示した、東山篤規(あつき)・立命館大教授(65)と足立浩平・大阪大教授(57)が「知覚賞」を受賞しました。

日本人の受賞は10年連続です。

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ハーバード大の劇場で開かれた授賞式に臨んだ東山教授は、股のぞきを披露しながら「股のぞきをすると、小さく、縮む。覚えて帰ってください。小さく、縮む……」などと研究内容を紹介しました。

股のぞきをして景色を見ると、天地が逆さまになり、直立した姿勢で見た時より、平らで奥行きが少ない印象を受けます。
日本三景の一つ京都府の「天橋立」では、「股のぞき」をして景色を楽しむ風習があるなど、日本では昔から効果が知られてきました。

実験心理学が専門の東山教授が、主に研究を行い、足立教授が統計分析に協力し、2006年に、専門誌に論文を発表しました。

計90人に、股のぞきなどをしてもらい、離れた位置に置いた目印(三角形の板)の見かけの大きさや距離を当ててもらう実験を繰り返しました。
その結果、股のぞきをすると、直立して見るより、目印が小さく、遠くの目印が手前にあるように感じる錯視の効果が確認できました。
股のぞき効果は、目印が大きく、遠くにあるほど目立ち、45メートル離れた地点に置いた、高さ1メートルの目印は、高さ60センチ前後に感じるといいます。

さらに、錯視が起きる原因に、前かがみの姿勢が深く関係していることも示しました。
プリズムを使って上下左右が逆に見えるようにした「逆さ眼鏡」をかけて股のぞきをすると、見える景色は直立した姿勢と同じになります。
ところが、その場合も、逆さ眼鏡をかけずに股のぞきをした時と同じような錯視が起きていました。
姿勢などの体感が、視覚に直接影響する証拠の一つといいます。

東山教授は「実験に協力してもらおうと声をかけると、男性は『ようそんなことやっとるな』という顔をするし、女性には『恥ずかしいのでやりたくない』と言われる。初めて聞いたときにくすっと笑ってしまうテーマだったのが、評価された理由でしょう」と話しています。

主催者のマーク・エイブラハムズさんは「(東山教授の研究は)今年最も面白い研究の一つ。候補者リストにはまだたくさん日本人の名前がある。日本は来年以降も受賞を期待できる」と話しました。

今年のほかの主な受賞研究は、以下の通りです。

白馬がアブに刺されにくい理由とトンボが黒い墓石に引きつけられる理由(物理学賞、ハンガリーなど)
自動車の排ガス問題を検査時に自動的に解消する方法(化学賞、ドイツ・フォルクスワーゲン社)
体の左側がかゆいとき、鏡を見て右側をかくとかゆみが治まる発見(医学賞、ドイツ)
1千人のうそつきにうそをつく頻度を尋ね、答えが信じられるかどうか特定(心理学賞、ベルギーなど)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆


日本人は本当によくイグ・ノーベル賞を受賞しますが、そのたびに、おめでとうございますと言っていいのか悩んでしまいます。

"研究"の難しさとは、あまりにヘンなテーマだと、周囲に理解してもらえず、協力してくれる被験者を集めるのに苦労するという点なのかもしれないと思った次第です。

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