大手コンビニでは、夏向け商品が伸び悩む一方、早くも、中華まんなどの、季節外れの温かい商品が売れています。
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ローソンでは、お盆時期の8月13日〜16日、中華まんの売上高が、前年同期比で約2倍に、レンジで温めるタイプの冷凍めんの売上高(8月6日〜12日)が、同約3倍の伸びです。
一方、冷たいめん類の8月前半の売上高は、前年同期を下回っています。
同じく、天候不順のあおりを受けそうなアイスクリームは、昨今、夏以外の季節にもコンスタントに売れる商品になったため、あまり影響は現れていないといいます。
ファミリーマートでも、冷やし中華を含めた冷たいめん類、ビールやジュースといった冷たい飲料など、夏に人気のはずの商品が伸び悩む一方で、ホットのカウンターコーヒーの売上高が、前年同期比で約3割増になったほか、中華まんやおでんも、前年同期に比べて、販売が好調です。
同社では、17日に、中華まんとおでんの商品発表会を開催するなど、「秋以降」の商品PRにも、力を入れています。
セブンイレブンも、おでんが好スタートです。
親会社であるセブン&アイ・ホールディングスの広報センターによると、つゆなどにこだわった2017年度版のおでんを、15日から展開したところ、夜、涼しいためか、例年に比べて、出足が好調だといいます。
気象庁によると、7月末に、日本の北側に現れたオホーツク海高気圧により、北東からの冷たく湿った気流が、北日本・東日本太平洋側に流れ込む状態が続いています。
日本の南側にある、太平洋高気圧の勢力も、平年よりも弱いため、くもりや雨の日が多くなりました。
特に、宮城県仙台市では、8月1〜16日までの日照時間が12.2時間と、平年の16%にとどまるほか、平均気温が22.3度と、平年より2.1度低い状態です。
気象庁では、北日本太平洋側の低温は、8月下旬の後半に解消すると見込んでいますが、北日本・東日本太平洋側の日照時間については、8月末まで、平年より少ないと予想しています。
今後の天候次第で、季節外れ商品の好調は、まだ続きそうです。
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実は、おでんが一番売れるのは、初秋です。
昨日より今日、今日より明日の気温が低い、つまり、日に日に涼しくなっていくと、暖かい物が食べたくなるのです。
各店舗の方針があるので、一概には言えませんが、近年は、おでんを通年販売しているコンビニも多いです。
中華まんも、キャラクターコラボまんなど、季節に関係なく発売されることもありますので、夏に売り込むという戦略も、大いにありだと思います。
ただ、天候のせいで、本来売れないはずのものが売れている代わりに、本来売れるはずのものの売上が落ちているので、トータルでは、結局、得になっているのか、損をしているのか、気になるところです。
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