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2022年12月03日

コンビニトイレ利用後に買い物しない人は約4割

ローソンは11月15日、全国の、ローソン店舗の、トイレ扉付近に、アートステッカーを貼る取り組みを、始めました。
コンビニトイレについて、考えてもらう機会にしたいという目的です。



アートステッカーには、「いつもきれいにご利用いただき、ありがとうございます」というメッセージと、QRコードが、記載されています。
QRコードを読み込むと、動画が視聴できます。
同社が、1997年に、店舗の「トイレ開放宣言」をしたことや、1日に、およそ100万人が、ローソンのトイレを利用していると推定される、という内容です。
また、動画の後半部分では、トイレを清掃する、店舗スタッフの存在を知らせるとともに、「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」というメッセージを、伝えています。

ローソンとしては、街のインフラとしての役割を果たすためだけでなく、商品のついで買いが見込めることから、トイレ開放を、加盟店に推奨しています(トイレを一般客に開放するかどうかは、最終的に、加盟店が判断します)。
一方で、立地などの関係で、開放していない店舗も、あります。

コンビニトイレに対する、社会の期待は、高まっています。

例えば、外出時に、トイレの不安を抱える、高齢者や、障がい者は、多いといわれています。
神奈川県大和市では、高齢者の外出を促進するために、トイレの不安を解消することが重要だとして、2月に、コンビニトイレを活用した「大和市公共のトイレ協力店」事業を、開始しました。
登録店舗には「協力店表示ステッカー」を掲示してもらうとともに、トイレットペーパー200ロール(年2回各100ロール)を支給します。
大和市のような、公共トイレの要請を受け入れている、加盟店のオーナーもいます。

多くのコンビニチェーンが加盟する、日本フランチャイズチェーン協会では、2000年に、警察庁からの要請を受け、セーフティステーション(SS)活動を、実施しています。
コンビニの店舗は、「まちのインフラ」「災害時のライフライン」としての役割を果たすため、災害時には「店舗で知り得た情報やトイレ・水道水などの提供を可能な範囲で支援する」としています。

さらに、政府は、インバウンドを促進するために、洋式トイレの整備を進める方針を、打ち出しています。
日本国内を、気持ちよく旅行してもらうため、コンビニトイレは、重要な存在と、位置付けられています。

このように、全国各地にあり、いつでも気軽に利用できる、コンビニトイレの役割は、高まってきています。

トイレ清掃は、1日複数回、実施されますが、加盟店の一部オーナーからは、水道代、備品、清掃などの、負担が大きいという声も、寄せられていました。
トイレを利用してくれたついでに、商品を購入してくれれば、トイレの維持管理に関する負担は、それほど気にならなくなるかもしれませんが、実態はどうなのでしょうか。

ローソンは、利便性向上のため、定期的に、利用客の、実態調査を、実施しています。
過去の調査によると、トイレ利用者のうち、商品を購入せずに退店した人の割合は、約40%で、来店客全体に占める割合は、約5%です。

飲食店の場合、ほぼ「トイレを利用する人」=「お店で食事をしてお金を払ってくれる人」といえます。
ローソンの場合は、「トイレ利用後、商品を買っている人は約6割もいる」と、前向きに捉えるかどうか、店舗によって、判断が分かれるところです。

ローソンでは、アートステッカーを掲示する以外にも、11月18日から、東京都と神奈川県の3店舗で、トイレ全面を、シールでデコレーションした、アートトイレを、展開しています。
トイレを、普段から、きれいに使ってくれている人に向けて、感謝の気持ちを伝えるためです。
テーマは「ありがとう」で、福祉施設「PICFA(ピクファ)」に所属する、アーティストが描きました。

PICFAは、医療法人清明会が運営する「きやま鹿毛医院」(佐賀県基山町)内にある、障がい者施設です。
アートトイレを展開するにあたり、ローソンから、同施設のアーティストに対して、デザイン費が、支払われています。

企画した、同社の合田氏によると、PICFA施設長の兄に障がいがあり、もともと、トイレに行く回数が、多かったといいます。
そのため、家族で外出する際には、トイレ探しに、苦労していました。
そうした経緯もあり、合田氏が提案した、今回のプロジェクトにも、施設長は、前向きに取り組んでくれました。

誰もが使えるコンビニトイレを継続していくために、「きれいに使ってください」と協力を訴える、ローソンの取り組みは、浸透していくのでしょうか。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「ついで買い」というか、「お礼買い」でしょうか。
「ちょうど小腹が空いてたから、おにぎりでも買っていくか」ではなく、「トイレを使わせてもらったんだから、何か1品でも買わないと申し訳ない」という心理だと思います。

お店のトイレは、"客"へのサービスです。
商品を買わない(店に金を払わない)来店者は、客ではない、そんな人たちのために、わざわざ、手間暇かけて、トイレを提供するのは、バカバカしいじゃないですか。
しかも、そういう人に限って、マナーが悪いことが多いものです。
便器を汚したり、紙を持っていってしまったり。
そういうことに対処しきれず、トイレを閉鎖してしまうお店もあります。

私は、普段、外出先では、なるべく、トイレは使わないようにしているのですが、緊急事態というのは、どうしても、発生します。
そういう時には、コンビニトイレは、大変ありがたく、心強い存在です。
トイレを使わせていただく身として、感謝の気持ちは、忘れてはいけません。


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