容疑者は、就活生の女子大学生の依頼を受け、WEBテストを、代わりに受検したとする、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で、先月21日に、逮捕されました。
自身のツイッターで、京大院卒の学歴をアピールし、約300人の依頼を受けて、代行受検したとみられています。
さらに、逮捕後の調べで、TOEICについても、代行を認める供述をしたといいます。
捜査関係者によると、容疑者は、ツイッター上で、今年2〜3月、
「たまにTOEICのご依頼を受けます」
「700以上、800以上とかなら余裕で対応できますので気軽にご相談ください」
などと、投稿しました。
「TOEIC代行しましたが、わざと10問近く間違えたのに785でした」
など、実際に代行したとみられる内容の発信も、していました。
警視庁が、7月に自宅を家宅捜索した際には、TOEIC対策の参考書が、複数見つかったといいます。
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これ、いいなあ。
※よくありません
私も、頼もうかなあ。
※頼んだらダメです
就活のWEBテストよりも、TOEICの方が、ずっと汎用性が高いです。
何はともあれ、日本が資格社会であることは事実です。
就活のWEBテストは、所詮、当該の1社のみの対策にすぎませんが、履歴書の資格欄に「TOEIC800点」と書いてあれば、応募した全ての企業で、内定率アップが、期待できます。
資格は、一生モノです。
しかも、この人、WEBテスト代行の報酬は、1件2000円だったそうです。
(TOEIC代行の金額は分かりませんが)
私の感覚では、思ったよりも、ずっと安いです。
この金額なら、心理的にも、お手軽感があって、
「友達もやってるし、私もやろうかな」
という気持ちになる人は、多いでしょう。
※なっちゃダメです
2000円で「TOEIC800点」が手に入るって、おいしすぎます。
※だから・・・以下省略
ですが、採用基準として、TOEICの点数を考慮する企業は、社員に対し、相当の英語力を必要とする業務を、課しているはずです。
自力でTOEICの点数を取れない、英語力の残念な人間が、そんな会社に入社してしまったら、苦労するのは目に見えているので、結局は、自分の首を絞めることになります。
WEB代行の依頼者も、最終的に、内定を辞退しています。
テストの結果だけ操作して、自分の実力以上に、分不相応に盛っても、良い結果にはならないということに、気が付いたのではないでしょうか。
ところで、今回、「受検」という単語が使用されていることは、お気付きでしょうか。
誤字ではありません。
「受検」とは、「検査や検定を受けること」を意味します。
一方、「受験」は、「試験を受けること」という意味です。
一般に、資格試験では「受検」、高校や大学の入試では「受験」が使われます。