着陸船は、予定の軌道に投入され、打ち上げは、成功しました。
月面への到着は、約5カ月後です。
成功すれば、日本初、かつ、世界初の、民間による、月面着陸になる可能性があります。
着陸船が目指すのは、月の表側にある「氷の海」と呼ばれる場所です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、タカラトミーが開発した、探査ロボット「SORA―Q」や、アラブ首長国連邦の、月面探査車などを、搭載しています。
探査ロボは、大ヒットした、タカラトミーの、変形ロボ「トランスフォーマー」から着想しており、月面に降りて、撮影し、画像データを、地球に送ります。
アイスペースは、宇宙で採取した物質の所有権を、民間企業などに認める「宇宙資源法」に基づく、初の許可を、11月に受けました。
着陸船が撮影した、月の砂の所有権を、米航空宇宙局(NASA)に移転し、世界初の、月資源の商取引を、目指します。
当初は、11月28日に打ち上げる予定でしたが、ロケットの点検で、延期していました。
日本の月面探査では、国際月探査「アルテミス計画」の第1弾で、同16日に打ち上げた、米国の大型ロケットに搭載された、JAXAの探査機「オモテナシ」が、日本初の月面着陸を目指しましたが、断念しました。
JAXAは、2023年度にも、月面のピンポイント着陸を目指す探査機「SLIM(スリム)」の打ち上げを予定していますが、アイスペースの着陸が、先になる可能性があります。
民間の月着陸を巡っては、19年に、イスラエルの探査機が、世界初を目指しましたが、失敗しました。
米企業も、今後、月着陸船の打ち上げを予定しており、どちらが先になるかは「わからない」(アイスペース)といいます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
まずは、打ち上げ成功、おめでとうございます。
何度も延期になっていたので、心配していました。
月面着陸は、先日、JAXAも失敗しましたし、そう簡単にはいかないのかもしれませんが、今後に期待しています。
タカラトミーって、宇宙開発事業なんかしてたんだ?!と思ったら、なんと、まんまおもちゃでした。
おもちゃが月面を走り回る!(かもしれません)
日本のおもちゃ技術、侮れません。
【サイエンスニュースの最新記事】